阿蘇のジオサイト紹介

4.古坊中ジオサイト

古坊中ジオサイト

火山活動と山岳宗教

 火の山として崇められてきた阿蘇山。阿蘇文書によれば、最栄読師が十一面観世音菩薩を安置したと伝えられる西巌殿を本堂として、14~16世紀にかけて36坊52庵が立ち並びました。僧侶たちの読経が流れ、山伏たちの吹き鳴らすほら貝が響き、多くの参詣者で賑わった盛況ぶりはさぞかし壮観だったことでしょう。

関連ジオポイント

古坊中

中岳の西側1~2km付近に広がる平坦地では、鎌倉時代から室町時代にかけて、36坊52庵にのぼる多くの坊舎や宿坊が建ち並び、修験僧たちが修行や生活をしていました。1,300年代から1,500年代には、その坊舎などがたびたび被害を受けていた様子も、多くの記録に残されています。