阿蘇のジオサイト紹介

中央火口丘群地域

4. 草千里ヶ浜

 約3万年前に形成された直径約1kmの火口の中に、約400mの火口が生じた二重の火口である。現在2つの池が見られるが、西側の池が外側の火口底、東側の池が内側の火口である。内側の火口は、デイサイト質の溶岩ドームが噴き飛ばされたものであり、その一部が「駒立山」として残っている。草千里ヶ浜火山の噴出物である軽石は、近傍では溶結火砕岩となっているが、少し離れると熱い軽石層として認められる。

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阿蘇市、南阿蘇村

5. 米塚

米塚

 約2千年前に形成された典型的なスコリア丘で、国内では最も均整のとれたものの一つ。規定直径は約380m、比高は約80m。米塚を形成した一連の噴火活動で大量の玄武岩溶岩も流出し、米塚の北~西側一帯に広く堆積した。近年、登山によって荒らされた斜面が修復されたが、現在では登山禁止となっている。

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阿蘇市

6. 上米塚

上米塚

 スコリア丘の内部構造を直接観察できるきわめて貴重な断面。火口(左側斜面の部分)に近い部分の赤褐色のスコリアは高温酸化によるもの。黒ずんだ色の部分(写真右隅)は、酸化が十分に進まなかった部分。

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阿蘇市

7. 杵島岳

杵島岳

 約3,500年前に形成された玄武岩の火砕丘。山頂火口のほか、山頂の北西部および東麓に火口群がある単成火山。とくに、東麓の火口(直径約800m)底には、小型の火口、溶岩ドーム(平頂丘)、火砕丘などがある。また、山体の北西斜面には、若い放射谷が多数発達し、火山体の侵食過程を知る上でも重要である。

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阿蘇市

8. 池の窪

 夜峰山の北にある爆裂火口で、直径約600mの広くて浅い皿型の地形を呈する。この中には2つの小さな火口が存在し、このうち西側のものは水を湛えた環状凹地で「池の窪タフリング」と呼ばれている。タフリングの形成年代は、少なくとも1万年より古い。

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南阿蘇村